平屋の屋根の選び方
このサイトは 「グランハウス」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
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引用元:グランハウス一級建築士事務所公式サイト(https://granhouse.co.jp/blog/p10496/)
切妻屋根は、和風の家・洋風の家ともによく取り入れられている、シンプルな形状の屋根を指します。三角の形状の屋根で多くの人に馴染みがあることから、屋根といえばこの切妻屋根を思い浮かべる方も多いことでしょう。
切妻屋根を採用した場合、比較的初期費用が低く抑えられる点に加えて、将来的なリフォーム費用も抑えられるといったメリットがあります。これは、屋根の形がシンプルであることから、使用している材料の量やロスを抑えられるといった点が理由のひとつです。
さらに、洋風・和風の住まいどちらの雰囲気にも合うため、住み心地の良い住宅設計がしやすいといった面も切妻屋根のメリットといえるでしょう。ソーラーパネルの設置がしやすいのも切妻屋根のメリットです。
切妻屋根のデメリットとして挙げられるのが、個性が出しにくい形状であるといった点が挙げられます。こちらの形状の屋根は非常にシンプルであり、良い面もありますが、家の外観を個性的なものにしたいという希望がある場合にはあまり向いていない形状であるといえるでしょう。
そのほか、特定の面のみに紫外線や雨が当たりやすく、その面だけ劣化が早くなりやすいといった点もデメリットの一つとなっています。
引用元:グランハウス一級建築士事務所公式サイト(https://granhouse.co.jp/blog/p7160/)
片流れ屋根は、ひとつの方向だけに勾配がある屋根の形状を指します。一枚の大きな板が屋根として斜めについている形といえば想像しやすいでしょう。シンプルな形状ながらスタイリッシュな雰囲気も醸し出せる屋根の形です。
片流れ屋根は、構造がシンプルなことに加えて結合部が少ないため、建築に必要となるコストが抑えられる傾向がある、という点がメリットのひとつです。さらに、雨樋も一方向のみの取り付けとなることも低コストに抑えられる理由となります。
さらに、屋根裏スペースが広く取れるため空間を有効に活用できるといったメリットもあります。屋根の一方が高くなっているため、ロフトを作ったり天井収納として使用することが可能です。窓をつけると明るい空間を作り出すこともできます。
ただし、軒がない片流れ屋根の場合には紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化が進みやすいといったデメリットがあります。
さらに、屋根の換気が弱いといった点もデメリットのひとつとして挙げられます。屋根の換気は、軒下から屋根の一番高い棟に向かって空気が流れるように施工が行われますが、片流れ屋根の場合は、軒下から軒までの距離が建物の幅と同じ距離となっているため、風通しが悪くなりやすいからです。
引用元:グランハウス一級建築士事務所公式サイト(https://granhouse.co.jp/blog/p10516/)
頂上から軒下に向かって、四方向に屋根の面がある構造が寄棟屋根の特徴となっています。多くの建物に採用されている形状の屋根であり、最も頂上部にある棟は「大棟」、傾斜のある棟は「下り棟」「隅棟」と呼ばれます。
落ち着いた雰囲気の外観にしたいという場合には寄棟屋根がおすすめです。寄棟屋根は古くから用いられている屋根の形状となっていますが、デザインによっては和風・洋風どちらにも合わせられます。
また、4つの方向に軒があることから、外壁を紫外線や雨風から守りやすい、という点も寄棟屋根の特徴のひとつといえます。外壁の劣化が抑えられるため、住まいが長持ちすることを重視する方にはおすすめの形状です。
さまざまなメリットがある反面、4つの面のうち2面は三角形となっており太陽光パネルが設置しにくいといったデメリットがあります。
また、屋根裏スペースが十分に取れない場合があるといった点、棟や雨樋といった部材が多いことから、シンプルな作りの屋根と比較するとメンテナンスにコストが必要となる場合も出てくるでしょう。ただし、外壁など建物全体の耐久性は高いため、トータルでのコストが抑えられる可能性もあります。
引用元:グランハウス一級建築士事務所公式サイト(https://granhouse.co.jp/works/p218/)
落ち着いた和風の雰囲気が印象的な住まいです。こちらの住まいの屋根は招き屋根を採用していますが、すっきりとしたシンプルな印象を受けます。また、見る方向によって家の見え方が変化するといった点も特徴です。
招き屋根(指し掛け屋根)は、シンプルな構造が特徴となっていますので、工事費用が抑えられる傾向があります。また、リフォームを行う際にも費用を抑えられる可能性があるといった面も持っています。
さらに太陽光パネルを設置しやすい点も招き屋根のメリットのひとつです。招き屋根の一片を広く設計することによって太陽光パネルを設置しやすくなるため、太陽光パネルの設置を検討している場合におすすめの形状です。
その反面、招き屋根は雨漏りのリスクが高くなるという点がデメリットとされています。接合部分が多いため、その部分をしっかりと施工する必要がありますが、施工が不十分だった場合にはそこから雨が家の中に入り込んでしまう可能性も考えられます。シンプルな構造の屋根よりも雨漏りのリスクは高いといえるでしょう。
このことから、丁寧な施工を行ってくれる業者を選ぶこと、またメンテナンスを定期的に行うこともが大切です。
引用元:グランハウス一級建築士事務所公式サイト(https://granhouse.co.jp/works/p9261/)
屋根勾配のないフラットな屋根を陸屋根と呼んでいます。スタイリッシュな印象を受ける形状ですので、外観にこだわる人にはおすすめの屋根の種類といえるでしょう。ただし、陸屋根は木造住宅にはあまり向いていません。
陸屋根のメリットは、屋根部分を屋上として活用できる、という点が挙げられます。日当たりが良いため、ガーデニングや家庭菜園などを行うスペースとして利用することもできます。ただし、物を置く、人が利用することを考えた設計が必要です。
また、メンテナンスを行う場合には作業がしやすいという点もメリットのひとつです。場合によってはメンテナンスに足場が不要な場合もありますので、その分コストを抑えられるといった面もあります。
その反面、屋根と天井の間に空間がない形状となるため、日差しによって天井面が熱くなりやすいといったデメリットがあります。このことから、ウッドデッキを採用するなど直射日光が当たらないような工夫が必要となってきます。
加えて、屋根裏がないことから、屋根裏を収納スペースなどとして活用したい人には向いていませんし、三角屋根と比較すると雨漏りがしやすいといった点もデメリットとなります。
台風が多い地域の場合には雨や風の影響を受けにくい屋根を選ぶことが大切です。そのため、雨漏りのリスクがある招き屋根は台風が多い地域ではあまり向いているとはいえません。
台風が多い地域の場合には、シンプルで傾斜が小さい形状の屋根が向いているといえます。例えば、勾配をあまりつけていない切妻屋根や寄棟屋根などを選ぶのがおすすめです。
さらに、素材にはガルバリウム鋼板など金属製のものを選ぶと良いでしょう。
屋根に厚く雪が降り積もるような豪雪地帯の場合も、屋根選びをしっかりと考える必要があります。また、雪が自然と滑り落ちないような屋根にしてしまうと、雪が積もるたびに屋根に上がって雪下ろしをする必要があり、危険な場合もあります。
以上から、傾斜を大きくつけた形状の切妻屋根や片流れ屋根を採用すると良いでしょう。このような屋根であれば、雪が積もったとしても雪を落としやすいといったメリットがあります。
ただし、雪が滑り落ちた時に隣の家に影響がないかを十分に検討して設計を行う必要があります。
暑い夏は、屋根部分に熱が溜まってしまい家の中の温度上昇につながってしまいます。そのため、断熱対策や遮熱対策、また十分に換気を行える設計を行うことが大切です。
この場合には、屋根に傾斜をつけることによって屋根と天井の間にスペースを作れますし、さらに換気口の設置も行えます。さらに、招き屋根を選べば段差の部分に窓を設置できるため、しっかりと換気を行うことも可能です。
また、建築を行う際には屋根材に断熱性能が高いものを選ぶのもポイントです。
こちらの記事では、さまざまな屋根についてご紹介してきました。それぞれの屋根にはメリットとデメリットがありますし、そのデザインから受ける印象も異なってきます。どの屋根を選ぶかによって外観のおしゃれさにも大きく影響してくるという点を念頭に置きながら家づくりを進めていくことがおすすめです。
屋根選びをする場合には、それぞれの特性を踏まえながら設計士と入念な打ち合わせをすることも大切です。しっかりと相談しながら、気候や要望に合った屋根選びしていきましょう。
岐阜県内で設計から施工までを唯一(※)行う建築士事務所、グランハウス。
設計士が施主様と一緒に作り上げた設計図を、同じ理念を持った現場監督が形にする。そうやって施主様の想いをしっかり引き継いでいます。
30代の設計士が中心となり、暮らしやすさも考えた「ちょっとカッコイイ」家を提案しています。