子育て世帯から選ばれる平屋の魅力

かつては昔ながらの日本家屋というイメージのあった平屋ですが、現在は平屋ブームと呼ばれるほど幅広い世代から人気を集めています。このページでは、子育て世帯にも選ばれる平屋の魅力についてご紹介。また、子育て世帯におすすめしたい間取りアイデアもまとめていますので、参考にしてください。

子育て世帯に平屋が選ばれる理由

ワンフロアで完結する暮らしやすさ

平屋はワンフロアで間取りが完結するため、生活動線がコンパクトで家事の負担を軽減できるメリットがあります。家事のために階段を上り下りする必要がなく、無駄のない動線で家事を効率化することが可能。浮いた時間を子どもとの時間や自分の時間などにあてられることから、何かと忙しい子育て世帯から支持を集めています。また、面倒な階段掃除がなくなるのも嬉しいポイントです。

家族とコミュニケーションが取りやすい

リビングを中心とした間取りにすれば、家族が顔を合わせる機会が自然と増えるため、コミュニケーションが取りやすくなります。また、家事をしながら子どもを見守れるため、目が離せない小さな子どもがいる場合も安心です。子どもが大きくなったときに2階の自室にこもって親子の時間が減らないか心配という方にも、家族間のコミュニケーションを取りやすい平屋をおすすめします。

間取りの自由度が高い

階段のない平屋は上階を支えるための柱が必要ないため、柱数を抑えて広々としたリビングを実現できます。また、大胆な勾配天井で開放感ある空間に仕上げたり、屋根裏に収納スペースを確保したりすることもでき、間取りの自由度が高いのが魅力です。

複雑な設計もしやすく、建物の形状をロの字型やコの字型にして中庭を設置することも可能。建物に囲まれた中庭なら、外からの視線を気にせず子どもを遊ばせられるため、のびのびと子育てしたい方におすすめです。子どもの遊び場としてだけでなく、ガーデニングやハンモックでのお昼寝を楽しんだり、洗濯物を干したりなどさまざまな用途で活用できます。

子育て後のセカンドライフを快適に過ごせる

子育てがひと段落して子どもが独り立ちした後、2階建て以上の住宅だと階段を上り下りするのが面倒で、上階の部屋を持て余してしまうというのはよくある話です。

平屋ならワンフロアで生活動線が完結するほか、階段から転落する心配もないため、高齢になっても快適かつ安全に過ごせます。設計の段階から、子どもが独立した後の部屋をどうするのか話し合っておくと、子育て後のセカンドライフをより快適に過ごせるでしょう。

耐震性が高い

平屋は2階建て以上の住宅に比べて重心が低く、建物の重量も軽いため、地震発生時の横揺れが小さいと言われています。耐震性の高さも、子育て世帯に選ばれる理由の一つです。

子育て世帯におすすめしたい間取りアイデア

吹き抜け

平屋の狭さや圧迫感が気になる場合は、リビングやダイニングなどに吹き抜けを取り入れるのがおすすめです。吹き抜けによって開放感が生まれるため、狭さや圧迫感を軽減することが可能。また、スキップフロアやロフトを設ける場合でも、吹き抜けがあればリビングやダイニングなどで過ごす家族の気配を感じられます。

上部に窓を設置すれば、住宅密集地にある平屋でも採光や通風を確保することができ、快適な空間を叶えられます。

中庭・ウッドデッキ

平屋の間取りアイデアで圧倒的に人気があるのが中庭です。子どもを気軽に遊ばせるスペースとして活用できるほか、住宅密集地でも中庭から自然光を取り込め、明るい空間を実現することが可能。また、室内から中庭に続くようにウッドデッキを設置すると、室内と外のつながりが生まれて開放感を演出できます。ウッドデッキはアウトサイドリビングとしても活用できます。

ロの字型やコの字型など建物に囲まれたタイプの中庭なら、外からの視線を遮断できるのでプライバシーやセキュリティの面でも安心です。

スキップフロア

平屋は天井の高さを比較的自由に変えられるため、天井を高くしてスキップフロアを設けるのもおすすめ。勾配天井にして、屋根裏スペースをスキップフロアに活用するといった方法もあります。スキップフロアがあれば空間を緩やかに仕切れるほか、子どもの秘密基地やスタディルーム、書斎など幅広い用途に活用できるのが魅力です。

スキップフロアはちょっとの段差で設置できるため、転倒や転落リスクも階段ほどは気にならないでしょう。