L字型の平屋のメリット・デメリット

平屋といっても様々な形があります。「L字型」は文字通り、庭を「L」の形に囲んだ住宅のことです。このページではL字型平屋住宅のメリット・デメリットをまとめました。デザインにこだわりたい方や開放感のある住まいにしたい方はぜひチェックしてください。

平屋をL字型にする5つのメリット

1.デザイン性の高い、
おしゃれな平屋になる

L字型住宅の最大のメリットはデザイン性に優れていること。I字型の住宅はシンプルな造りですが、L字型は複雑な形状になっているためデザイン性の高い外観に仕上がります。一般的な住宅にはない、個性的かつおしゃれなデザインを取り入れやすいでしょう。またL字型であれば外部からは覗かれないプライベートな中庭を設けることが可能。実用的でおしゃれな平屋が作れます。

2.変形地にも対応しやすい

L字型であれば三角形・台形・旗竿地・高低差のある土地などでも建築が可能です。複雑な形状の土地は設計費・建築費が割高になり、最悪の場合は建築自体を断られてしまうこともありますが、L字型であれば土地の形状を活かした設計ができます。建ぺい率の問題もあるため、必ずしも変形地がL字型に向いているわけではありませんが、L字型住宅を得意としている建築士事務所や工務店に一度相談してみるといいでしょう。

3.採光・風通しが良い

うまく窓を配置することで、風通しが良く、日中には十分な光を取り入れられる快適な空間にまとまります。住宅の明るさや風通しは、快適性に深く影響を及ぼすものです。採光性に優れた住宅は心地よく暮らせるだけではなく、日中に自然光だけでも部屋の中が明るくなるため電気代の節約にもつながります。

4.家族間のプライバシーも確保しやすい

平屋だと家族が同じフロアで過ごすため、間取りによっては家族間のプライバシーを確保しにくいというデメリットがあります。しかしL字型であれば縦・横のエリアでフロアを分けられるため、家族が集うリビングやダイニングなどのパブリックゾーンと、寝室や個室などのプライベートゾーンの空間をそれぞれ確保可能です。

5.プライベート感がありながら開放的な中庭がつくれる

マイホームを建てるとき、大きな庭をつくりたいと思う方も多いでしょう。しかし庭をつくったとしても、外から丸見えの状態であれば思いっきり楽しめません。L字型なら中庭が建物に囲まれているので、外部からの視線を遮ってプライベートな空間を確保しやすくなります。さらに広々とした中庭は開放的な空間なので、子供の遊び場・第二のリビング・バーベキュースペースなど様々な使い方が可能です。

平屋をL字型にする3つのデメリット

1.I字の平屋と比べると耐震性が低い

平屋は地震にも強いと言われていますが、L字型の平屋はI字型よりも耐震性が低くなる恐れも。もちろん建築基準法に則って建築されるため、震度6程度の揺れであれば耐えられるように設計されています。

ただ地震の場合は横・縦揺れなど、あらゆる方向からダメージがあるので四角のI字型のほうが衝撃に強い住宅と言えるでしょう。L字型のようにデコボコがあるとエネルギーが1点に集中しやすくなり、倒壊リスクが高くなってしまうからです。また壁一面をガラス窓にするデザインの住宅も多く、耐震性が低下する恐れもあります。L字型にするのであれば、耐震性にも配慮した設計をしなければなりません。平屋の施工実績が豊富で、デザイン性だけでなく耐震性にもこだわった家づくりを行ってくれる建築士事務所や工務店に相談しましょう。

2.建築費用が高くなりがち

マイホームを建てる上で建築費用は重要なポイントの一つ。予算をオーバーし過ぎると支払いが苦しくなります。シンプルな形状にした方が建築費用を抑えられますが、L字型であればデコボコが多い複雑な形状になっているので、I字型よりも割高になってしまうのです。費用を抑えたいのであれば、間取りや設備などに工夫が必要になります。建築士事務所や工務店に相談しながら、予算に合うようなプランを提案してもらいましょう。