平屋は、小さくても考え方次第で魅力あふれる家になります。
このページでは、小さな平屋の魅力や向いている人について詳しくご紹介しています。平屋が小さいために起こり得るデメリットもまとめたので、あわせて参考にしてみてください。
小さな平屋の魅力
動線がシンプルで暮らしやすい
フラットでコンパクトな間取りになり、動線がシンプルで暮らしやすくなります。掃除の手間や洗濯物の移動が楽になり、家事もしやすいでしょう。
また、縦ではなく横に展開するため、階段などがほぼありません。段差が少なく、思わぬケガにつながるリスクも減らせます。家族に高齢の方がいる場合や、家族の将来に備えて段差を少なくしたいと考えている方におすすめです。
掃除・家事が楽になる
段差が少なく上階がなかったとしても、大きな家にすると毎日の掃除が大変です。住む人の数が少ないと、使わない部屋も出てきて結局物置になってしまうといったケースもあります。
小さな平屋はコンパクトな設計で各部屋と廊下が近く、日々の掃除も楽です。気になる傷やシミができたとしてもすぐにメンテナンスでき、費用も安く抑えられるでしょう。こまめな掃除が必要な箇所もすぐに掃除できるので、キッチンやトイレ、バスルームなどの水回りも常に清潔に保つこともできます。
建築費や土地費用が安く済む
小さな平屋だと、確保する土地が小さくて済むため、土地費用を安く抑えられます。一般的な広さの家に比べて施工面積も狭くなるため、その分建築費のコストカットにつながるでしょう。
他にも、建築費用が安く済むぶん住宅ローンの借入額を抑えられる、毎年発生する固定資産税を抑えることにつながります。
日当たりと風通しが良い
平屋は、大きくなるほど家の中心部に日光が届きにくくなり、風も通り抜けにくくなります。
そのため、吹き抜けやハイサイドライト、トップライトなどで日当たりを確保し、風を採り入れなくてはなりません。このように、特別な設計によって日当たりと風を確保しようとすると、建築費もかさんでしまいます。小さな平屋なら、特別な工夫を施さなくても日当たりや風を確保できます。
光熱費を抑えられる
小さな平屋は、間取りの工夫次第で光熱費をカットする効果も得られます。家の中の空間をつなげる構造にすることで、最小限の冷暖房で快適に過ごせるようになるからです。エネルギーの節約と家計のムダの両方をなくすことができます。
小さな平屋のデメリット
収納スペースが不足しやすい
小さな平屋は、延べ床面積も小さくなるため収納スペースを確保するのが難しいといったデメリットがあります。収納スペースを確保しようと設計時に収納を多く設けると、居住スペースが削られてしまう結果になるケースもあるようです。
対策として、天井の空間を活用する方法があります。ロフトや中2階を設けることで収納スペースを確保できますし、ロフトの高さを1.4m以下にすれば床面積にも含まれないため、税金面でも心配ありません。収納面が気になるなら、ロフトや中2階の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
家族構成の変化に対応しづらい
今の家族構成よりも家族が増えて、広いスペースが必要になったとき、小さな平屋だと対応できなくなる可能性があります。場合によっては、増改築などの大きなリフォームや引っ越しをせまられることもあるでしょう。
今のところは1人暮らしだけど、近い将来、結婚して子どもをもうけたい方や大型のペットを飼いたい、両親と暮らすことを考えているなど、家族構成が変化する可能性のある方にはおすすめできません。
小さな平屋が向いている人
小さな平屋が向いているのは次のような人です。
- 家族が少ないため部屋数が多くなくても良い
- 段差を少なくしてバリアフリーの家にしたい
- 家族のコミュニケーションを大切にしたい
住む人が増える予定がない場合、部屋数が少なくて済むため、小さな平屋でも十分快適に暮らすことができます。
将来的に高齢になったときに備えて、2階以上の部屋をつくりたくない、できるだけ段差をなくしてバリアフリー性の高い家にしたい方にも向いているでしょう。
また、仮に家族が多くなったとしても、常に近くの空間でコミュニケーションをとりたい、家族一緒の時間を増やしたい、といった場合には小さな平屋もおすすめです。
まとめ
住みやすさを考えれば、家は大きければ良いという訳ではありません。平屋でも規模を大きくすると費用は高くなりますし、毎日の掃除やメンテナンスが大変です。小さな平屋なら費用も抑えられますし、掃除や家事が楽になります。
自分のライフスタイルに合っているなら、小さな平屋でも十分魅力的な暮らしができるでしょう。小さな平屋のデメリットや注意点を踏まえた上で、検討してみてはいかがでしょうか。
平屋と2階建て以上の住宅では、同じ一戸建てであっても間取りや設計に違いがあります。
平屋を建てたいと考えているなら、平屋づくりの専門的なノウハウや経験を持つ施工会社を選ぶようにしてください。
