平屋を勾配天井にするメリット・デメリット

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注文住宅として平屋を建てるに当たって、設計のデザイン性やこだわりを重視する人の中には「勾配天井」を取り入れる人も増えているようです。このページでは、平屋に勾配天井を取り入れる上での注意点や、勾配天井のメリット・デメリットを解説します。

勾配天井とは

勾配天井は「傾斜天井」とも呼ばれる建築スタイルであり、文字通り天井に傾斜をつける設計方法の1種です。

平屋の場合、天井の上層は屋根になるため、基本的に傾斜屋根を持つデザインと勾配天井はセットとして設計されることがポイントです。また平屋の場合、大屋根を作って勾配天井の下のスペースを広く取ることで空間デザインを工夫するなど、こだわりを演出しやすいことも特徴です。

平屋で勾配天井にする3つのメリット

部屋が広く感じられ、開放感を得られる

勾配天井を平屋に取り入れるメリットとして、まずは部屋の空間を広々とデザインできる点が挙げられるでしょう。屋根に傾斜があるため、天井も頂点部分へ向かうほどに高くなっており、フラットな天井よりも上層部までスペースを確保しやすいことがポイントです。

これにより平屋でも吹き抜けのように広々とした空間を演出できるようになり、そこに暮らす人が開放感を得られるといったメリットがあります。

自然光を取り入れやすい

勾配天井の高い場所に採光窓を取り付けることで、自然光を取り入れて明るい空間を演出しやすいこともメリットです。

特に平屋の場合、居住スペースが1階にしかないため、採光性を高めるためには窓の開口部を検討しなければなりません。その点、勾配天井であれば家族の動線や生活環境よりも高い場所に採光窓を設けやすく、プライバシーや居住性を重視しつつ採光性も高めることができます。

空気が循環しやすく、通気性を確保できる

勾配天井によって空間体積を増大できる上、換気窓や空調設備を勾配天井と併用することで室内の換気効率を向上させられる点もメリットです。

平屋は部屋数を増やすに従って仕切りも増えるため、中心部の通気性が悪くなりやすいという課題がありますが、勾配天井によって高い場所に空気を循環させるアイデアを盛り込めるため快適性と利便性をセットで追求することができます。

平屋で勾配天井にする3つのデメリット

建築費用が高くなってしまう

平屋に勾配天井を取り入れるデメリットとして、最初に検討すべきはコストの問題でしょう。

一般的なフラット天井で平屋を建てるよりも、勾配天井(傾斜天井)は当然ながら建築コストが高くなり、また工期も長くなりがちです。

そのため、例えばコストを抑えつつ勾配天井を取り入れたいといった場合は、あらかじめ設計士と相談して家の一部の範囲だけに勾配天井を設けるといった工夫も検討していきましょう。

掃除やメンテナンスがしにくい

勾配天井は場所によって天井の高さが異なるため、必然的に高い場所の掃除や高い位置にある設備のメンテナンスが難しくなります。特に採光窓や換気窓を勾配天井の上部に設置している場合、窓を拭いたり、窓ガラスを交換したりといった作業はフラット天井の場合よりも困難になります。

例えば、勾配天井の換気効率を高めるためにシーリングファンを取り付けるような場合も、メンテナンスや故障時のトラブル対応についても考慮した上で設計するようにしましょう。

暖房・冷房が効きにくく、光熱費が高くなってしまう

勾配天井によって空間体積が大きくなることで、暖房や冷房といった空調管理のコストが高くなります。加えて、勾配天井では天井裏を確保することがなく、屋根の構造部分に入れる断熱材の量も少なくなりやすい点が重要です。

これにより、勾配天井はフラット天井と比較して断熱性が低下しやすく、夏場や冬場の空調コストが一層に高くなってしまう可能性もあります。

平屋を勾配天井にする際の注意点・後悔しないポイント

シーリングファンを設置して空気を循環させる

そもそも平屋は複数階層を持つ住宅よりも断熱性が低くなりやすく、空調管理にケアが求められる設計です。そのため、勾配天井によってさらに空調管理が難しくなることへの対策として、シーリングファンを天井に設置して空気の循環性を高めて空調効率を向上させることは有効です。

ただし、上述したように勾配天井では場所によってメンテナンス性が悪くなるため、シーリングファンの取付もきちんとプランニングするようにしてください。

断熱性の高い建材を使用する

断熱材が少なくなりやすく、そもそも屋根や床に接している面積が多い平屋だからこそ、断熱性に優れた建材を利用することも効果的です。

断熱材の量でなく、断熱性を高められる品質にこだわった建材を選択することで、勾配天井のメリットを追求しつつ、空調管理や快適性の維持についてもケアすることができます。

ただし高断熱の建材はコスト面で高くなりやすいため、全体的なコストバランスも計算しましょう。

光が届かない場所ができないよう、照明計画は入念に

勾配天井は採光窓の設置によって自然光を取り入れやすい反面、室内空間が大きくなるため全体の明るさを保つ光量の必要量も大きくなり、特に悪天候時には昼までも薄暗くなりやすいといったデメリットがあります。

そこで、勾配天井を取り入れる場合は照明計画を入念に行い、照明設備の位置や量、照明装置の種類などを工夫して適切な光量を確保できるようにシミュレーションを行うことが大切です。

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30代の設計士が中心となり、暮らしやすさも考えた「ちょっとカッコイイ」家を提案しています。        

参照元:2022年10月時点、suumo公式サイト「[平屋]で探す岐阜県のハウスメーカー・工務店一覧」にて編集チームによる調査より(https://suumo.jp/chumon/tn_gifu/K27/)

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